メイマーツインズ

人生、ブラボー!のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
3.5
《”スターバック〟、それは子供たちの大事なルーツ》

カナダ発、ハートフル物語。
ベタなタイトルに惹かれて…(笑)
Amazonプライムにて



オープニングに呆気にとられる。
なかなか進歩的だ…(苦笑)

若かりし頃、”スターバック〟という匿名で精子提供をしていたダヴィッド。
なんと693回の提供で、533人の子供が⁉︎
その子供たちが自分のルーツを知るべく”スターバック〟の情報開示の訴訟を起こし、マスコミを騒がせる社会問題に。
子供たちの中には、薬物中毒、障害者、役者志望、著名なプロサッカー選手まで…
世論では、”スターバックはマスターベーション中毒の変態野郎〟といった誹謗中傷も。
借金苦のダヴィッドは親友の弁護士の協力で、ある行動に出る。


自分も血縁上の父親に会ったことはない。
20歳くらいの頃に、自分のルーツが知りたくなり会いたいと思った時期があった。
だが時すでに遅し。会おうと試みたけど、亡くなっていて会うことは叶わなかった…。
だから、本作の子供たちの感情は少なからず理解できる。


ユーモアにセンスがあるので下ネタも不快感はない。
”家族の絆〟に焦点を当てているので家族ドラマとしても温かい。
ただ、コミカルとシリアスのバランスがイマイチで感情移入がしづらく、物語としては中途半端さを感じてしまう。
設定は素晴らしくキャストの質も良いだけに、脚本次第では傑作レベルの作品になっていただろう…。