精子バンクに登録したら500人以上の子供を授かってしまった、鮭なみの繁殖力を持つ中年男性が主人公のカナダ発コメディ。
某光通信の息子がタイで似たような事件を起こしていたが、こちらは533人というから絶倫すぎてスケールが違う。しかも、そのうちの142人から、父親の個人情報を求めて訴訟を起こされてるから大変。とはいえ、自分の子供達に興味はある。あるときは息子のお店を訪ね、ある時は娘の家にピザを持って侵入し……。
挙句の果てに、なぜか仲良くなった142人の子供たち(平均20才)のキャンプに参加までしてしまう。「世話好きなオジサン」って設定なんだけど、俺なら「あ、怪しいーっ! 怪しさ大爆発だーっ!」って叫びたくなるほど怪しい。しまいには皆と歌とか歌ってるし。ここまで行ったら、ラストシーンは533人の子供を全員集めて、「世界は一家、人類は皆兄弟!」って満面の笑顔でキメて欲しかった気もする。
以下、全く蛇足な俺の妄想。
若い男女が142人も集まったら、フツー、夜は、なんかあるよね?(俺は残念ながら無いが)。でも、もしそうなったら、結構な近親○姦だよね? なんて、映画で描かれていない部分を心配してしまった。
平凡な配達人のオッサンの人生が、この奇妙な経験でとっても前向きなものになる、元気を貰える映画です。特に、ラスト近くの病院で、皆があるものを覗き込んでるシーンは、この映画でしか観られない素敵な瞬間でした。