喜連川風連

二郎は鮨の夢を見るの喜連川風連のレビュー・感想・評価

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
3.5
「自分がこれと決めた職業に惚れ込むんだ!」
超高級寿司で有名なすきやばし二郎の当主小野二郎に密着したドキュメンタリー映画。

巷でよく言われる「好きなことを仕事にしろ」ではなく、仕事に惚れこめ!
昔気質の考えかもしれないが、今消えゆく職人を感じる。

同じ時間に起き、同じ場所の改札をくぐり、毎朝同じ車両に乗る。

そして仕込む。握る。

その仕込みの裏には築地熟練の目利きによる仕入れがあって、一つの寿司ができるまで途方も無い手間がかかっていることがかる。

だが、客は15分で食べ終えてしまう。
しかも15分で3万円〜だ。

だが、世の美食家をうならせるべく、
握り方・シャリの柔らかさ、風合いあらゆる角度から探求。

マグロをわざわざ酢メシと醤油で食べるのはそのほうが旨味が出るからだという。

映画としてもとにかくどこを切り取っても画角が美しく、外国人監督のため、外国人ならではの日本文化へのまなざしがあり、面白い。

鉄道文化・新幹線・迫力のセリ・銀座
そのまなざしだけでも一見の価値あり。
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