パンケーキレンズ

よりよき人生のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

よりよき人生(2011年製作の映画)
4.0
フランスのイケメン俳優、ギョーム・カネ主演のヒューマンドラマ♪

感じたのは
静かな感動、そして、ほんの小さな希望
でも
それを拾い集めてこそ、よりよき人生の扉が開く
そんな気がして、とても温かい気持ちになりました、良質!


自由に生きる

愛する人と過ごす

宿命と戦う

東京国際映画祭のインタビューでの、監督の言葉です

うん、うん
まさしくそうだ
私達は、その為に、毎日生きている
それを実現させるために、時として、お金を必要とする

多重債務のスパイラルに堕ち込んでいく主人公を
見つめるようなカメラで淡々と描きながら
貧しさの柵から逃れられない現代社会の仕組みを暴きつつ
じゃあ、最後に必要な物って、なんなのさ?
丸裸になった自分が、生まれ変るのに必要とするものって、一体?
その、普遍的な答えまで
やさしく、時にはスリリングに、導いていってくれます

なんだろな
すぐ、そばにある、物語
みたいな、印象なんですよね

借金のドロ沼から、一つ行動を起こして、“自由に”飛び立ってみる

支えあうこと
信頼しあうこと
それが、想像以上のパワーを生み出す瞬間!
終盤のカナダでのクライマックスは、かなり印象的なものでした

ラストのスノーモービルのシーンは
たまたま現地で凍った湖を見つけて、それが監督のイメージを刺激し、急遽撮影されたそうです♪
そう、あれは、湖なんです(ビックリw)
希望を捨てずに闘った戦士の、力強さと清々しさが同居した、美しいラストでした♪