どん底から這い上がる男のハートフルドラマだろうなーと予想して見始めたらドン底すぎてつらい。
ギヨーム・カネ演じる学食のシェフ、ヤンは腕はあるのにレストラン勤務経験無しでシェフになれない。それなら自分で店開く!となるのは良いけれど…。
何もかも考えが甘すぎてびっくり。特に説明されてはいないが不景気な時期なんじゃないか?
その上職につかずに融資も満足に下りるわけない。
店の立地も内装もそれでほんとにいいの?と見てる方があれこれ言いたくなるくらいだから、そりゃそうなりますよね、っていう。
ヤンだけでなくパートナーとその息子も悲惨。
でも、生きていればなんとかなる、というのはものすごく伝わる。
こういう状況で何もかも絶望して自殺しちゃう人もいるだろう。
ほんとに絶望的。このあとも問題山積みだろう。
それでも命だけは捨てなければ少しずつ光が見えてくるとヤンの姿から感じることはできるんじゃないかな。