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チチを撮りにのmasaのレビュー・感想・評価

チチを撮りに(2012年製作の映画)
3.7
この監督やたらとチチが好きだな。チチは音信不通だった父のことなんだけど。
初期の中野量太監督作。「湯を沸かす~」があまり刺さらなかった自分は何気にこれが一番好きかも。

家族を題材に自主映画を手掛けてきた中野量太が監督を務め、長編映画デビューを果たした心温まる人間ドラマ。

14年前に父親が出て行ってから、葉月(柳英里紗)と呼春(松原菜野花)の姉妹は母の佐和(渡辺真起子)と3人で暮らしている。
ある日、音信不通だった父が末期がんで死の床にあるという知らせが入り、2人は母に見舞いに行ってお別れしてくるようことづかる。
彼女たちはしぶしぶ出掛けて行くが、道中で父の訃報を知り途方に暮れる。

余命間近の元夫に会いたいけれども会いたくない。でも娘達には最後に会わせてあげたいという母、佐和の気持ちがきっと顔写真を撮って来いという指令に繋がったのでしょう。

何気にハートフルな家族映画でした。

主役の柳英里砂ちゃんは『すずしい木陰』という作品で、ただハンモックに寝ているだけという、セリフなしの仰天映画(眠くなるけど意外と好き)に出ていた子ね。

渡辺真起子の破天荒な母親がまたいい。
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