時代にかかわらずしたたかに生きざるを得ない人々と、純粋な畜生による残酷メロドラマ。
宮崎駿監督の引退発表前に観たのですが、おそらくこれが最後の作品になるであろうと思い、上映開始1秒で泣きそうになりました。
物語は、もののけ姫以降の多重構造(お絹さん使いのエグいこと!)を踏襲しつつも、久しぶりにきっちりとエンタメ映画としてのまとまった終わり方を選んでおり、エンターテイナーであり続けた監督の長編最後の作品として相応しい映画だと思います。
宮崎監督は、世界最高峰のインテリ監督の1人かつ、現行の国内no.1のクリエイター(あらゆる業種を含めて)であるにもかかわらず、世間的な評価がまだまだ低いですので、これからも布教に努めていく所存です。
それにしてもお絹さん使いがエグい!