風立ちぬのヨウスケのレビュー・感想・評価

二郎はまさしく時代を生きた男だった。
二郎の飛行機にかける情熱が、現実として、散々な結果となる。共に過ごしたいが、愛する人のために美しいところだけを見せるために山の療養所へと帰る。様々な矛盾を描ききったゆえ、我々は強く惹きつけられるのだろ。菜穂子がじつはジブリの女性で最もしたたかで健気ではなかろうか。にしても結婚式の菜穂子誠に麗しい。