このレビューはネタバレを含みます
✈️☁️自分の記録用
随分前に録画していた金曜ロードショーの分を見た。
「創造的人生の持ち時間は10年だ。芸術家も設計士も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい。」
夢の中のカプローニが言った。カプローニが言う言葉は、二郎さんを客観視した、もう1人の自分なのではないか。そして、これは完全に私の考えだけれど、カストルプはただ、不穏になっていく状況を俯瞰させるためだけに置かれたキャラクターのように見えた。
美しいものを作ろうと力を尽くして生きているのに、それが何かを壊し、壊されるためだけに使われるのは、きっととてつもなく悲しいのだろう。菜穂子が黒川家を去り、同時に、二郎の作った飛行機たちの残骸が残されるのが辛かった。