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風立ちぬのKEIGOSATOのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
4.6
【自分の夢に忠実に、真っ直ぐ突き進むということ】

さあ、社会人1本目。何を観ようか色々迷ったんですけど、素直に自分が1番好きな映画を選びました。再レビューです。ジブリは観れば観るほど味が出てくるとはよく言うけど、この『風立ちぬ』こそ、その極致にある作品。もう何回観たんだろう。2013年に公開されてから1年に1回は必ず観るようにしてます。今年もその機会がやって来たという感じですね。

座右の書を1冊挙げるとするなら
渋沢栄一の『論語と算盤』。

では座右の映画は?

僕は迷わず
宮崎駿の『風立ちぬ』
を選ぶでしょう。
自分にとってそのレベルの作品です。

お願いだからこの映画の良さもっと広まれ。(Filmarks平均評価3.6が悲しすぎる...)

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「この映画は戦争を糾弾しようというものではない。ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもない。本当は民間機を作りたかったなどとかばう心算もない。」

上記の「」内は宮崎駿監督の実際のコメントなんですが、まさにその通りで、堀越二郎という、”美しい飛行機を作りたい“という自分の夢に向かって真っ直ぐ突き進んだ人物をただ描いた作品なんです、これは。

だからその生き様から僕らが何を感じどう行動に移していくか。これまでのジブリ作品と比べても観る側にかなり大きな解釈の余地が与えられた作品であるのは間違い無いでしょう。

ですので、もうここからは自由。人それぞれ。

個人的には、
カプローニさんの言葉、

「創造的な人生の持ち時間は10年だ。設計家も芸術家も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい。」

に監督からのメッセージが凝縮されているように感じられました。ズバリ言うと、

世の”大きな志を立てて努力している人“に向けて「君にしかできない君の10年を強く生きなさい」っていう思いを伝えるのがこの映画の根幹にある裏テーマだったんじゃないかな。

だからこうやって戦前という時代を自分の道を貫いて生きた“実在の”人物の半生を描いてその背中を押してあげたんじゃないかなと。

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社会人1年目。残念ながら知識も経験も全てが足りない僕ですので、その10年が来るのはもう少し先になりそうですが、

”その10年を力を尽くして生きるために今を頑張る。“

そんな気にさせてくれる素晴らしい作品でした。

だいぶ勝手な解釈になっているかもしれませんが以上が僕の感じたところです。

さて、皆さんはこの映画から何を感じるのでしょうか???

レビュー待ってます^ ^
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