らむね

風立ちぬのらむねのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
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飛行機のエンジニアの目線で見た戦争の話。飛行機に憧れ、エンジニアの夢を叶えた。最愛の人は亡くなり、夢中で作った飛行機は一台も戦争から戻ってこなかった。戦争の虚しさを今まで見た、現場で戦った人ではない目線で描かれていた。殺伐とした時代であっただろうが、彼らの周りは性能のよい飛行機を作るという純粋な気持ちに包まれていた。あの夢の中に出てきた外国人のように、家族や友人を乗せて空の旅を楽しめる飛行機を作れたならどんなによかったか。それを言葉ではなく、時々現れる幻想的な夢で表現していたと思う。ストーリー的には特に驚くような内容ではないが、震災の表現は地面全体が波打つような感じでゾクゾクしたし、ジブリっぽさを感じた。
主人公の声、私はすごく好きでした。
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