きまままま

風立ちぬのきままままのネタバレレビュー・内容・結末

風立ちぬ(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ラブストーリーとは思わない。
恋愛メインじゃない!!
好きなものに没頭する1人の男の物語。宮崎駿自身の映画。
二郎はほんとにほんとに飛行機が好きで、他には何もいらなかったんだと思う。
もちろん菜穂子を愛する気持ちも嘘じゃないけど、きっと飛行機への愛の十分の一もない。
零戦だって、戦争の道具となると知ってても死者を増やすと知っててもやめられない。
シベリアを食べながらの同僚との会話にもあるように、どんな酷い事だろうと自分の飛行機への欲望を満たすことをやめられない。

菜穂子は飛行機が大好きな二郎が大好きだった。
愛してるとは言えど、決して自分を見ることをしない、でもだからこそ二郎が好きだった。
そう考えるともう切ない!!

だから多分、生きねば、は咎め。
その罪を背負って生きる、は言い過ぎだけど、やめられないの、ごめんね、許さなくて良いから。っていう監督自身の懺悔じゃないのかなぁ。

あと昔ジブリに熱狂した人達は今これを見て何かを感じられる年齢になってると思う。
今回のターゲットは子供でも老人でもなく、ジブリ最盛期にファンだった私達だったのでは。そしてそれなら大成功。

まあ色々あとから考えさせられたけど、
最初に感じたことは
夢がある、やりたい事があるっていいなとか、こんな風に生きれたら、とかで、堀越二郎が羨ましくて泣いてたんだけど。

なんにしても監督、お疲れ様でした!
きまままま

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