観終わったあとも、気持ちの整理がつかずにいます。
大震災、不況、そして戦争という厳しく激動の時代にあって、ただひたすら美しいものだけを描き切った、宮崎駿のファンタジーなのでしょうか。
美しい飛行…
「1番綺麗なところを、好きなひとにみてもらいたかったのね。」
自己実現は世間の期待と時代の要請に翻弄されて思わぬ形に現れること。
大戦化で、欧米に対する倒錯した気持ちを抱え、軍が破滅へと突き進んで…
ただ美しい飛行機を作りたいという次郎が追い続けた夢がもたらした残酷な結末。しかも大事なものまで失うなんて、まさに、美しすぎるものへの憬れは、人生の罠。
それでも、いつの時代も何があっても、前を見て一…