簡潔に言うならばホラー版『トゥルーマン・ショー』。ありとあらゆる手でホラー映画定番の5人組(チャラ男・ビッチ・オタク・頭脳派・処女)を殺し、古き神の蘇生を防ぐというもの。
罪なき5人が淡々と殺されるのを、酒をあおりながら楽しむ組織=ホラー映画を娯楽として楽しむ我々のメタファー、という構図は中々に面白い。なんだコイツら胸糞悪ぃなと思いきやこれ俺達のことだわ、と気づく瞬間よ。
そして終盤の化け物たちによる殺戮パーティーはまさに圧巻の一言。言わば人の死をエンタメとして消化する我々に対する制裁とでも言おうか。血みどろ万歳、ジェノサイド万歳。最終的に神が復活して世界が滅びるってラスト含め、存外に面白い作品だった。