雨虎

キャビンの雨虎のネタバレレビュー・内容・結末

キャビン(2011年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

SCPなどが好きな人ならおすすめと聞いて見てみた。
確かに、ゾンビなどのクリーチャーの存在があり、それらを管理しつつ人類滅亡を阻止し続けている組織がいるという設定はSCPらしさがある。しかし、SCPは単にクリーチャーに襲わせるような単純な話ではなく、そこに何かしらの背景を垣間見るなどの楽しみがあり、こういったスプラッター要素が多い作品とは異なる部分も多く、あまり好みに合わなかった。

ホラーというジャンルの中ではありがちな展開がふんだんに盛り込まれている。例えば寂れたガソリンスタンドに立ち寄って、誰もいない様子だから家の中に入ると「勝手に入るな」と怒られるような展開や暗い森の中で男女がいい感じになったら襲われるといった展開などがある。
そういった意味ではホラーをよく見る人からすれば、きっと次はこうなるんだろうと予想がつく展開ばかりで、そういった使い古されたあるあるネタを楽しむ作品なのだろう。

そういったジャンルのためか、管理されているクリーチャーのなかにはホラー映画で見たことあるようなクリーチャーがいたような気がした。双子の少女、ピエロ、頭に刃物がささったスキンヘッドと個人的には明らかにこれだと思ったものもよく見た。
そして、序盤から中盤のおおよその流れもどこかにありそうな展開だったし、ガソリンスタンドやその主人、キャンピングカーで遊びに行く若者という構図は『悪魔のいけにえ』のようだった。

こういったあるある、これはこの作品をオマージュしたのかなと考えるホラー映画を多く見た人ほど楽しめる映画なのだろうと思った。私自身はホラーが苦手というほどではないものの、あまり多く見ていないためにそこまで楽しめたとはいい難い。
雨虎

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