このレビューはネタバレを含みます
まるでドキュメンタリーを見ているかのような映画でした。
老老介護の行く末をリアルに描いてあると思う。
成功率95%と言われた手術。
5%は失敗するという事。
そしてその5%になってしまった妻。
-半身不随-
突然突き付けられた現実。
プロの介護、看護が必要とされる中、妻の願望は『二度と病院には戻りたくない』
妻の願いを受け入れ、自宅での介護生活が始まる。
老老介護の苦労や厳しさ、そして愛しているという気持ちがひしひしと伝わってくる。
長年連れ添った夫婦の歳月が感じられる家。
ふたりの愛が詰まった家。
ふたりの生活を邪魔してはいけないと感じた。
重たいテーマを扱っているせいで、観るのが辛くなってくる。
でも、この先を観たい!と心の底から思わせる。
ラストは衝撃的でリアルで本当にしんどい。
実際に現実社会でも同じ事件が起きているだけに辛かった。
老老介護は他人事ではない。
今作は映画として作られているが、きっと現実の老老介護はもっと厳しいものだろう。
もっと娘を頼って欲しかった。
ひとりで抱え込まないで欲しかった。
鳩が室内に入ってきた意味…
ふたりにしか分からない強い絆…かな?🕊