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愛してる、愛してないのERIのレビュー・感想・評価

愛してる、愛してない(2011年製作の映画)
3.3
すんごい賛否両論のレビューなんですね。や、低めなのか。どうやら日本原作らしく、この価値観はなんとなく日本的でわかる感じ。わたしは休みの日の朝は静かな映画が見たくなるので、BGMもないこの淡々とした流れは好きだった。


ラブコメでもなくアクションバキバキでもない、めちゃくちゃ普通の男性役を演じるヒョンビンがリアルで好き(結局)ずっと見てられるな。ボソボソ喋るの、いい。

結婚5年も経つと、この人しかいない!って思ってた感覚は少しずつ変わっていってしまう。妻は家を出ていくという。他に好きな人ができたから。夫は静かに受け入れて、妻の荷造りを手伝っていた。二人の最後の記念に思い出のレストランを予約した。文脈がありすぎる。

外は雨が降っている。夫は静かに二人分のコーヒーを入れて。感情的にならないからこそその心の奥にある悲しみが伝わってくる。相手が何も言わないから、白状してしまう気持ちがある。大丈夫、が一番優しくなくて一番寂しい。


簡単なキスシーンより、子猫に引っ掻かれた後の手当てのあの間に、愛おしさが詰まりまくっててドキドキする。もう今にも抱きしめそうなのに、我慢してて、愛してるよが聞こえてくる。

ただ、終わり方、、、、そこだけが気がかり。もっと他にあった気がするよ。
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