おかみにゃん

愛してる、愛してないのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

愛してる、愛してない(2011年製作の映画)
4.5
9/15井上荒野原作の韓国映画

好きな人ができて「家を出るわ」と突然言い出す妻。訳も聞かず了承する夫。

引越の日、妻の荷造りが進まないのは、大雨のせいか、迷い込んだ猫のせいか、荷造りを手伝おうとする夫のせいなのか。
登場人物はほぼ夫婦のみ。回想シーンがあるわけではなく、二人の会話と表情と、ちょっとした動きだけ。巧い俳優ではないと成立しない映画。無駄を極限まで省いた映画。一瞬の首の傾け方だけで、心中を表現するヒョンビンが素敵すぎる。
ヒョンビンに癒やされる事だけが目的だったのに、映画そのものに釘付けになる。

終始少し猫背で伏し目がちのヒョンビン、この人は引出がいったいいくつあるのだろうか?底なし沼にさらに惚れる。

そして”大丈夫といつも言う””コーヒーを美味しく淹れる””料理が上手い”そして”愛する人を包み込む” 愛の不時着Captainリーとの共通点は嬉しいところ。