はすたろう

汚れなき祈りのはすたろうのレビュー・感想・評価

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
3.0
実際の事件がベースになっているけれど、現実とは思えない。
何はともあれ長い。

ヴォイキツァ、結構ズルいなあと思う…。
孤児院で育ったアリーナとヴォイキツァはお互い心の拠り所だったはずなのに、ヴォイキツァの1番が神様になってしまったから、アリーナは嫉妬でいっぱい。
どの宗教に対してもそうだけど、信者を説得して連れて帰るのは本当に難しい。
ヴォイキツァはアリーナのことが大切で心配だけど、修道院から出る気もなくて、でもアリーナに元気になって欲しいし酷いことはしてほしくなくて、でも一緒にここを出たって行くとこないし…みたいに自分の意思表示があまりない。
のらりくらり面倒ごとを避けて丸く収まるといいな、という精神で過ごしていた割には最後修道院許さんぞみたいになってる。

アリーナ自身もめちゃくちゃ気が強いし信仰心がミリもないから何を言われても反発。
実際の事件では統合失調症だったという記事を見ました。だとしたら修道院で面倒を見るのはかなり負担だったと思う。

こういう言い方は反感を買ってしまうかもしれないけれど、なんでも神様のせいにできていいよなあ。
良いことも悪いことも、全ての状況が神様のせい。神様のおかげ。試練。
わたしが神様に祈るのは電車でお腹が痛い時くらいなのでその考え方は理解できない。
全部自分の責任なんだよ。