スミル

汚れなき祈りのスミルのレビュー・感想・評価

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
3.5
ヴォイキッツァは修道院で静謐な生活を送り信仰と共に心穏やかに暮らしていた。そこに孤児院で小さい時から一緒に暮らしていた親友アリーナが来たことにより、修道院での静かで穏やかな生活がかき乱されていく。アリーナは明らかに精神を病んでいる。しかし、病院に入院しても直ぐに退院させられ、結局修道院へ戻ることになる。
信仰のないアリーナを突き放すこともできず、信仰によってアリーナを助けたいというヴォイキッツァの気持ちに修道院の人達はずるずる引きずられ、アリーナが発病したことを悪魔がついたと考え、悪魔払いを決行することとなる。修道院の人たちは善良であるが、知識がなかった。無知とはなんと恐ろしいものだろうか。
2時間半もの長い映画。丁寧に描かれている。誰も救われないいたたまれないラストだった。
スミル

スミル