「祈りとは 心の所作」
やりすぎやベタが偶に傷ですが、この監督は映画が本当に上手です。信じてください。
特に、計算された人物配置は流石と唸る程です。
また、ラストシーンでの車内の長回しズームからの、汚れた土砂混じりの雪がフロントガラスに飛び散る映像は、印象的で意味深なとこが好きです。
みなが等しく汚れているからこそ、みなが等しく祈る祈りに穢れはありません。
神への信仰と愛への信仰。一方は常に信仰を試され、片一方は常に信仰を試す。
アリーナは神ではなく彼女の愛に救われたいのだ。たとえ死ぬことになっても。
だからせめて、アリーナの為に祈りましょう。
人間への信仰とは、人間の所作です。