剣々

シャーク・テイルの剣々のレビュー・感想・評価

シャーク・テイル(2004年製作の映画)
3.0
小さな魚の大きな夢と大きな鮫の小さな望み

海の底に広がる大都会リーフシティで大金持ちを夢見る魚のオスカー
ある日オスカーは借金返済のための金を賭けに使ってしまい深海にさらわれてしまう
ところが彼をを狙ったサメのフランキーがイカリに潰されて死んでしまい、オスカーは周囲にシャークキラーだと勘違いされ有名に!?

夢見る魚と期待に応えられないサメの物語
サメが出るしタイトルにシャークってあるんだから、これは間違いなくサメ映画

底辺生活から抜け出したいオスカーとベジタリアンサメのレニーが出会い世間を騒がせます
偶然シャークキラーの称号を得たオスカーはここぞとばかりに嘘ついて豪華な暮らしをゲット
マフィアのボスである父の期待通りサメらしくできないレニーは姿を消したがっていた
そんな2匹による一世一代の大芝居!!

本当の自分を隠して嘘で望みを叶えた2匹が、真の自分や本当の望みと向き合う物語ですね
嘘の栄光はどこか虚しいものですし、期待から逃げるのも悲しいもの
そして気づく本当に大切なものや真の愛
楽しいアニメーションの中にもメッセージ性はしっかり感じられます

やはり本作の特徴は豪華キャスト!
さらにキャラクターの顔まで出演者に寄せる徹底っぷり!!
つまり人面魚チックになって慣れるまでめちゃくちゃ不気味なキャラクターの出来上がりです
どうしても不気味さが際立ちますね

真の愛に気づける作品でした
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