てくのすけ

シュガーマン 奇跡に愛された男のてくのすけのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカでは誰も知らないのに南アフリカでは大スターというミュージシャン、ロドリゲス。デビューの経緯、なぜ南アで売れたのか、そしてどこへ消えたのか。ドキュメンタリーながら謎を追うミステリーとして引っ張り、明らかになった真実に驚き、その後の展開に胸が熱くなる。

本人の知らないところでアパルトヘイトを打破するきっかけの一つになるという信じられない奇跡に、音楽の持つ力を再認識させられます。構成も実にドラマチックで良いなあ。劇中流れるロドリゲスの曲も耳に残ります。

サセックス元代表が語るシーンで顔が影で真っ暗になるところで業界の闇を感じさせたり、横移動のカメラで変わらない日常を思わせたり、映像的にも面白い。人々が繋がっていき最後に熱狂ってそりゃ泣けますよ。スゴく良かったです。
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