ちゃんげん

だいじょうぶ3組のちゃんげんのレビュー・感想・評価

だいじょうぶ3組(2013年製作の映画)
5.0
結果よりも成長
できること、できないこと、みんなちがってみんないい

たくさんの子どもと向き合う上で、大事なことを乙武先生から改めて教えてもらった。

学校という集団生活では、誰もが自分が人と違う現実に悩んだり、苦しんだりする。
そんな中で外見、性格や価値観の違いをお互いが認め合って、みんなの気持ちがだんだん一つになっていくことができたのは、生まれつき手足のない身体をもって自分をさらけ出して、真正面から子どもたちと向き合い続けてきた乙武先生がいたからこそなんだと、最後の黒板のメッセージを見て感じた。

子どもたちに対する先生の向き合い方がそのまま生徒に伝わるんだろうなって思った。

勉強という視点だけで見てしまうと、
できる子とできない子ってやっぱり明確に見えてきてしまう。
できないからいいってわけではないけれど、ただ勉強って子どもの時に何かに打ち込むという経験を誰もが得られるものだし、勉強を通してがんばれた自分や成長した自分を好きになることができる。
だから勉強をやる意味は「テストで100点を取る」とか「難関高校、難関大学に合格する」とか「友達に勝つ」とか表面的にはそうかもしれないけれど、本質は努力する方法を学んで、努力する大切さを学んだり、自分の成長を実感して自分を好きになったりすることなんだと思う。

子どもたちと向き合う上では、勉強ができるかできないかに目が向きがちだけど、
やっぱり勉強以外に必ずその子の良さがあると思うし、それを知らないまま子どもたちと向き合うってもったいないって思ったし、結果よりも成長を大切にしてあげたいし、「結果よりも成長が大事なんだよ」ってことを、子どもたちに伝えられる人でありたい。
ちゃんげん

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