じょうパン

だいじょうぶ3組のじょうパンのレビュー・感想・評価

だいじょうぶ3組(2013年製作の映画)
3.8
思っていた以上に面白かったです。
この作品を観て色々考えさせられました。「普通ってなんだろう」とか「誰にだって出来ないこと、苦手なことがあるんだ。だからみんなどうしても自分に出来ないことがあったとしても友達を羨ましがったり、必要以上に自分にがっかりする必要はない」という言葉がかなり心に刺さりました。今の時代でも他人のSNSを見て自分に劣等感を抱いたり、それが普通だから周りと合わせたり、今問題になっている事が昔から描かれているのは驚きでした。

ちょっと疑問に感じたことまとめました。
まず脚本でやはり気になったのは、上白石萌音さんが演じる文乃が上靴を隠すという行為やはり理解できませんでした。
次に康平が運動会の練習を1人で練習してるシーンで思ったことが、そんな夜遅くに小学生1人で出歩いたら親とか先生心配するくない?wとは思いました。なのに先生は全くその事に関して触れなかったのが疑問でした。また康平の口調がなんか演技くさくてリアルっぽさが無かったので耳にスッと入ってこなかったです。しかし運動会で2位に終わり悔し涙を流したシーンは鳥肌がたち感動しました。上白石萌音さんの最後の演技も良かったです。

カメラについては、あまりカットを割らずに長回しで撮っている事が多いと観ていて感じました。特に好きだったシーンが、皆んなが自転車に乗りながら、1人ずつバイバイして行くシーンが良かったです。

思っていた以上に良かった作品で、現代人の私が観てもグッと来たものがかなりあったので、気になる人は観てほしいと感じました。
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