kazたろー

偽りなき者のkazたろーのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
5.0
ヒューマンドラマ作品。

マッツ・ミケルセン主演。

幼稚園教師として真面目に働く男が少女の何気ないひとつの”嘘”によって人生を狂わされてしまう。

子供の嘘は本当に難しい。
そのまま鵜呑みにしてしまうのも違う。
かといって最初から信じないのも違う。

私たちは真実を知った上で”映画”として観ているから、嘘をついてしまった子供や、すぐにその嘘を信じてしまう大人たちに無性に腹が立ってしまう。

しかし、それがもし現実で自分の周りで起きてしまったらどうするのだろう?
もし、その嘘をついた子供が自分の娘や息子だとしたら?
果たして自分ならどうするか?
子供の”嘘”を信じてしまうのか?
それとも別の方法を探すのか?
そんなことを考えさせられる深い作品。

ラストシーン…あの一瞬の出来事で、この作品は更に深さを増しているように感じました。

もっと早く観ておけば良かった。
何回も観返したくなるような作品ではないですが、1度は鑑賞することを強くお勧めします。

”何が見える?どうだ?何か見えるか?
何も…何もないんだ。もう 僕を苦しめるな。”
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