モカ

偽りなき者のモカのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
5.0
殺人はないし、グロいシーンもない。
そもそもホラー映画でもないが、人間に対する不信感をあおるような妙な不気味さがある。
マッツ演じる主人公が着せられる冤罪は、現実世界でも十分起こり得るから恐ろしい。

自分はどちらかと言うと、勧善懲悪な話よりも人間のエゴや醜悪な面をえぐる話が好きなのですが、この映画ではデンマークの美しい秋の景色を背景に、人間の醜さが顕著に表現されています。

気持ちのいい話ではないものの、物語の訴えかけてくる陰鬱なメッセージ性に強く惹かれてしまう大好きな一本。
モカ

モカ