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恋する輪廻 オーム・シャンティ・オームのfumingのレビュー・感想・評価

3.9
歌あり、ダンスあり、そして純愛のラブロマンス。まさにインド映画を象徴するような豪華絢爛なエンターテイメント作品。ブロードウェイミュージカルにも一切引けをとらない圧巻の歌のシーンと「生まれ変わっても同じ人に恋をする」という純真でロマンチック溢れる物語が魅力である。
ストーリーは数奇な運命によって巡り会った2人の恋、そして愛のための復讐劇という結構シリアスな内容である。しかしそこはインド映画。終始賑やかな雰囲気で明るくコミカルに描かれている。
他には、転生後の主人公達は立場や役柄が真逆になるのが面白い。また舞台設定も過去編では世界的に名を上げる以前の愛すべきチープさを感じさせるインド映画の雰囲気が再現されていて、やはりよく出来ている。ノリと勢いだけでなく、脚本や役者の演技も充分に堪能できる1作であろう。誰かに一途な恋をしてみたい、と淡い気持ちにさせてくれる一作である。
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