『凶悪』程の衝撃は受けなかったけど面白かった。 現時点では今年一番の傑作だと思う。 「リアリズムよりファンタスティックだ。」と劇中で言う通りリアリティはほぼないが夢とロマンに溢れている。 映画を撮ることを夢見ている人はたまらないんじゃないかな。 ヤクザに拉致されたり自主映画撮影中にガキにバカだって言われたり園子温が実際に体験したことをいれているのはとても微笑ましい。 そんな滅茶苦茶な監督だからこそこんな滅茶苦茶な映画が作れるんだろうな。 最後のオチまでやられたな。 「全力歯ギシリ Let""s Go！」はしばらく耳から離れなそう。 ただ、あまりにも人体をバラバラにしすぎて笑えなくなったんだよな。 ある程度、緊張感がある中で首や手が切れて飛んでったりするのが面白いんであってここまで長々とやられたらそれが当たり前になって面白味がなくなっちゃう。 武藤組長の首チョンパや公次の手が切られた時にもっと笑いたかったんだよ。 それと台詞に全てを詰め込み過ぎ。その部分だけマイナス。 二階堂ふみがかなりよかったのでその分プラスする。
