CANACO

地獄でなぜ悪いのCANACOのレビュー・感想・評価

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)
3.1
タイトルが破滅的で好きだった園子温監督作品を鑑賞。

「893に脅されて、組長の娘を主演にした映画を撮る」という話。國枝準、堤真一、二階堂ふみ、長谷川博己、星野源と、主役を張れる役者さんをずらっと並べ、すさまじい熱量とパワーを使っておバカなことやるのはいいね。

二階堂ふみさんの肉感と演技の迫力がすごい。ボリュームと華があって、強いなあと思う。

役者が全員キレキレ&ノリノリの、血しぶき祭り映画。笑いをとる間合いも含めて、國枝さん、堤さん、二階堂さんはうまくて、それと比べちゃうと他の人はちょっと。でも、比べてはいけないなと思う。
もうちょっと笑えるかなと思ったけど、ただのツボの違いなのか、慌てふためく星野源さんにハマれなかったのか……。それほどでもなく終わった。
序盤は板尾さんの看板のくだりとか、カメラマンカップルの絡みあたりで笑った。

全力歯ぎしりレッツゴーCMは、中島哲也監督作品の挿入CMが好きなので、(趣味の問題だけど)もうちょっと作り込んでほしかったかも。

タランティーノが思い浮かぶのは当然かなと思う内容だけど、本作公開の17~20年くらい前(1993〜1996年?)にこの脚本を書いたそうなので、キル・ビル(2003年公開)の影響はまったく受けていない。
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