Kaoru

海と大陸のKaoruのレビュー・感想・評価

海と大陸(2011年製作の映画)
4.0
南イタリアの島で貧しく生きるペスカトーレ(漁師)一家と不法難民の話。イタリアといぅ国は最近まで欧州の中で最も移民に優しい国だったのだけれども、移民後の不十分なケアのせぃで深刻な移民問題を抱える国になってしまった。その反動により、今では最も移民に厳しい国になったといぅ背景があるのです。この背景を知らずして単に人の命を助ける助けないで観るワケにはいかず、法律と人道といぅとっても難しい問題に触れている映画なのです。目の前で溺れている難民の命は助けたいけれど助けたら生活に必要な船を没収されるという問題に直面したときに、どうするべきなのか。少年の目を通じて、命を重んじる"海の掟"と"陸の法律"の食い違いなど、難民大国イタリアが抱える暗い問題が描かれている。
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