ハミングバード

海と大陸のハミングバードのレビュー・感想・評価

海と大陸(2011年製作の映画)
4.0
 まず、色彩豊かな映像がとても美しい映画です。かつてはとても綺麗な海でいつも大漁に捕れる漁業を中心とした小さな島に訪れた試練。その島に暮らす20歳のフィリッポは尊敬する漁師の祖父と今を生きる母親たちとの価値観の狭間に揺れ動く。アフリカから流れ着くボートピープル達と幾度となく海で出会う度にフィリッポの心の揺れは激しくなる。どちらを優先するかではなく自分の心に従うべきであるというフィリッポの成長に観ていて安心しながらもやはり難しい問題だと思う。フィリッポの良い意味で田舎っぽい佇まいがとてもいいです。そしてこのエンディングのSophie Hungerの曲も素晴らしい。元々予告編で聞いた彼女の歌が鑑賞するきっかけとなりました。
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