「悲しく辛い、ファンタジー」
ネタバレあり
最後の落とし方、私は嫌いじゃないです。
そもそも、実際に生まれ変わりはあり得ない、それ自体がファンタジーだ、という意識で見ていたので、これくらいの終わり方のほうが、映画としての完成度を上げた気がする。
最後まで、基本は暗くとてつもない悲しい空気が流れっぱなしなので、ラストにつながる伏線のことをすっかり忘れていたのも良かったかも。
ただ、とにかく見ていて悲しく辛い。何度も鑑賞は出来ない。心が疲れている時には絶対見れない。
役者陣は皆演技が良かった。広末の精神的にまいっちゃってる演技は見ている方も心配になるし、必死に自分はしっかりしなきゃと頑張ろうとしている夫の演技、稲垣吾郎には、男性として感情移入しやすかった。
決してバッドエンドでもないが、亡くした我が子は戻ってこないことは最後まで変わらない。だから、少しでも幸せが訪れるような終盤の構成は見ている方もなんとか救われる。星3.5
知らなかった。音楽は佐村河内。