”敵が友となる時、敵を滅ぼしたと言えないかね?”
なんと素晴らしい考えか
私にとってのリンカーンとは…
“奴隷解放した人”
正直それぐらいの前知識です
遠い昔に教科書に書いてあったであろう内容だけ
上辺だけの情報のみで鑑賞です
Blu-rayを再生させると、まずはスピルバーグ監督の冒頭説明
えっこんな感じなん?
字幕になかったが
「hello ,Japan」って言ってるので
これ日本向けの配慮なんだなと理解
たしかに
いざ日本でリンカーンを描いた映画を公開するにしても
教科書ぐらいの知識の人(私)、もしくは完全に忘れて誰だっけ?の人もいるはず
…でも、そんな人がそもそも映画館に足を運ぶのか?
っていう疑問は置いといて、監督のネームバリューで足を運んだそんな人たちのための優しさ
私、あんまり世界史って好きな科目ではなかったのですが
史実を元にした映画を観るたびに、当時もっと前のめりで勉強しておけば良かったなと軽く後悔してます
簡単にいうと
未来のためになんとしても奴隷解放はしなければならない
南北戦争を終わらせる名目で実現したい
でも、奴隷解放しなくても南北戦争は終わらせられるっぽい…どうするリンカーン
と、だいぶ軽めの感じになってしまったが
これぐらいの事前情報があれば大丈夫
とにかくスピルバーグのめちゃくちゃ分かりやすいストーリーテリングで
このリンカーンのことが入ってくる入ってくる
要所要所でのリンカーンの小話(すべらない話)がその時の状況を端的に説明する内容になっていて頭の中を整理整頓してくれる親切設計でした
現代の日本に住んでいると
奴隷制度って遠い昔の出来事に感じてしまうけど
全然、そんなことはない
日本で働いている外国人技能実習生の一部は、
最低賃金以下での長時間の残業、劣悪な住環境や不当な罰金、虐待や強制帰国で脅されたり
そんな奴隷状態で働かされている現状もあるそうです(あくまで一部)
この作品を観たことで、
当時の時代背景や現代の奴隷問題と今まで目を向けなかったことに触れ
何も知らなかったことをただただ恥じてます
学校で歴史を教える時に
ただ起きた出来事を覚えるだけでなく
過去の出来事が現代にどのように繋がっているのか
前のめりで興味が持てる授業だったら良かったのになと漠然と思ってしまいました
そもそも
教科書でリンカーンってどんな感じで書かれてるのかなと気になり
「リンカーン」「教科書」でとりあえずググってみる
どれどれ
“2018年現在、グローバル化が急速に進展している現状を踏まえ、
高等学校の世界史教科書では現地読みに近い「リンカン」で統一され、
中学校の歴史教科書でも「リンカン」を採用する出版社が増えている”
…いや、改善するところそこじゃねえだろ(どのみちきカタカナ読みだし)