ニクガタナ

リンカーンのニクガタナのレビュー・感想・評価

リンカーン(2012年製作の映画)
3.5
よっ!大統領!
南北戦争終結直前。奴隷制度廃止を盛り込む憲法修正第13条を下院で通過させられるかどうかの民主党との攻防が主軸。そこに家族模様を重ねて描くリンカーン大統領の晩年の伝記。政治ものは難しい。議会での決議シーンがクライマックスで見飽きないけど盛り上がりに欠けた。ロビイストってこんな昔からいたのね。足りない賛成票を獲得する根回し作戦にちょっと間抜けなロビイスト3人組が暗躍。大統領は議会に参加しないんだぁ。リンカーンって長身だったのね。肖像写真とは確かに似てるが享年56歳には見えない老け具合。何かと逸話引用多くてちょっとイライラする。けっこう主張の強い奥さんに対しては弱腰な感じ。リンカーンなんかピリッとしねぇなぁと思った最後に強権発動させる感じは良かった。両親の説得虚しく「俺は戦争に行く!」って若気の至りが似合うジョセフ・ゴードン・レヴィットが息子役。冒頭の生々しい戦争描写や死体山盛りの戦地視察がスピルバーグらしい。ヅラのトミー・リー・ジョーンズがとにかく気になって仕方のないほど見せ場多く美味しい役どころ。
ニクガタナ

ニクガタナ