MariaElena

カルテット!人生のオペラハウスのMariaElenaのレビュー・感想・評価

3.5
🧙 ハリポタキャストの他作品を観てみようシリーズ1作目!

序盤から、マイケル・ガンボンさんが皆んなを仕切っている役の姿を見られて、しかも皆んなに聞いてもらうためにカップをチンチンチンと鳴らすからつい「しーずーまーれー!」と言うのかと思ったよね🤣
でも「発言するときは手を挙げろ」など、ダンブルドア校長なら絶対言わない気の強さと頑固さが話し方と顔つきから出ていて、さすが俳優さんやなぁと実感(ハリポタでしかお見掛けしたことがなかった)。

からのマギー・スミスさんの登場シーンは、あまりに可愛く華やかでびっくりした。マクゴナガル先生のときは黒もしくは深緑の衣装を着ていたから、マギーさんのしっかり通った鼻が強調されてかっこよく映ってたけど、優しい色を顔周りに持ってくると丸い目など曲線が強調されて可愛らしく見えた。
だからこそ、ツンデレの役がめちゃくちゃお似合い!キツさも可愛さも表現できる素晴らしい女優さん✨

ストーリー観てて思ったのは、人生初の友情と、人生最後の友情は形が違うんやなってこと。
10代の友情って何もかもが初めてで、初めて親なしで行く場所は全部楽しいし、初めて自分で稼いだバイト代で行く友達との旅行は最高やし、その辺のミスドやサイゼで勉強する時間そのものが宝物やったりするから、“楽しい”を共有するイメージが強い。
でもシニア期の友情は、自我というものが皆ハッキリしている分、頑固同士の言い合いになったり意地を張ったりする。でも、早く仲直りしないと相手もしくは自分がいつ倒れたり認知症が進んだりするかわからなかったりするほど、皆んな人生の終盤にいる。だから、自分の人生だけでなく、相手の人生のことも慮れるんだと思う。
人生の最後の時期が今なんだから、それなら皆んな楽しく一生懸命にいこうよっていう気持ちがこの映画から感じられて、シニア期の友情最高すぎんか?と、少し自分が老いることが怖くなくなった。

海外ではわからないけど、日本に住んでいると「おじいちゃん・おばあちゃん」のことを凄い下に見てるなと感じることがよくあって、いきなりタメ口きく人とかまだまだいるけど、普通に考えて80年近く生きているのって凄いなと思う。20年やそこらで生きているのがつらくなったり、生き方がわからなくなって迷走した自分からしたら、オペラという趣味まで持ってもうこの映画の登場人物たちには尊敬しかない😭

あとは、普通おじいさんたちが楽しそうに下ネタを言っていると意外で笑ってしまうけど、よく考えたら10代のイキり男たちよりも全部してきたやろから下のネタぐらいあるよなと思った(全部してきたとは)w

2024年 50本目
MariaElena

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