あざらし

めめめのくらげのあざらしのレビュー・感想・評価

めめめのくらげ(2013年製作の映画)
2.4
「この広い宇宙で 僕たちは、奇跡的に出会う。」

広大な宇宙から、銀河へ。そして、ブラックホールに吸い込まれる光がありました。
光はとある何処へ降り立ちます。
そこには、黒いマントを身につけた複数の男女がいたのでした。

一方、田舎道を走る車がありました。その車から、標識が見えます。その上には、何かキラリと光る物がいたのでした。
男の子:まさしは母親を呼びましたが、彼女は気付きません。

父親を亡くしたまさしは、田舎の学校に転校してきました。母親と二人きりでの団地暮らしです。
そんな寂しい境遇のまさしの家に、ピンク色の小さな生物がやって来ました。

村上隆らしい、可愛らしいモンスター:フレンドが沢山出てくる子供向けの映画でした。

現代っ子がスマホでするゲームのように、自分の持ちモンスターを闘わせたりするのですが、小学生たちがモンスターを闘わせる遊びをしているという設定が、物騒だと感じてしまいました。

世の中には正義と悪があり、正義は悪を倒して、それが爽快というのは、なんだか違うように感じてしまいます。
はっきりとした悪はないし、正義だって、必ずともそれが正義といえないものも多くあるでしょう。

「負のエネルギーが足りない。
…強力な負のエネルギーが…。」

…村上隆氏の作品は、商業的に感じてしまいます。芸術もお金がないと成り立たないとは分かりますが。
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