「この広い宇宙で 僕たちは、奇跡的に出会う。」
広大な宇宙から、銀河へ。そして、ブラックホールに吸い込まれる光がありました。
光はとある何処へ降り立ちます。
そこには、黒いマントを身につけた複数の男女がいたのでした。
一方、田舎道を走る車がありました。その車から、標識が見えます。その上には、何かキラリと光る物がいたのでした。
男の子:まさしは母親を呼びましたが、彼女は気付きません。
父親を亡くしたまさしは、田舎の学校に転校してきました。母親と二人きりでの団地暮らしです。
そんな寂しい境遇のまさしの家に、ピンク色の小さな生物がやって来ました。
村上隆らしい、可愛らしいモンスター:フレンドが沢山出てくる子供向けの映画でした。
現代っ子がスマホでするゲームのように、自分の持ちモンスターを闘わせたりするのですが、小学生たちがモンスターを闘わせる遊びをしているという設定が、物騒だと感じてしまいました。
世の中には正義と悪があり、正義は悪を倒して、それが爽快というのは、なんだか違うように感じてしまいます。
はっきりとした悪はないし、正義だって、必ずともそれが正義といえないものも多くあるでしょう。
「負のエネルギーが足りない。
…強力な負のエネルギーが…。」
…村上隆氏の作品は、商業的に感じてしまいます。芸術もお金がないと成り立たないとは分かりますが。