ちろる

サンタクローズ3/クリスマス大決戦!のちろるのレビュー・感想・評価

3.6
サンタになってから気がつけば12年。
相変わらずクリスマス前は忙殺されるような日々を過ごしていたのだが、ミセス・サンタは臨月でナーバスになっていた。
スコットは、北極に住んでるせいで実の両親にも会えないミセス・サンタのために義両親を招待しておもてなしするのだが、そんな中でもサンタクロース稼業は今日も問題が山積み。

そんな折、サンタの絶大な人気のせいで世の中から徐々に忘れ去られようとしている妖精ジャック・フロストが、スコットに嫉妬してとある悪巧みをしていた・・・

『サンタクロースになんかならなければ良かった。』
色んなことに忙殺されてたとはいえ、心の声じゃない言葉を口走ってしまったスコットは、12年前にタイムスリップして、あの契約がなきものになって、
気がついた時にはまたおもちゃ会社のサラリーマンに戻っていて、チャーリーたちとの関係も最悪っぽく、なんともつまらない人生が目の前にあった。
そしてジャックフロストがサンタとなった北極はもっと大変なことに・・・
そう思うと、あの時サンタ契約を交わしたことって、スコットにとってもエルフたちにとってもものすごく重要なことだったのね。

本作ではチャーリーがもうすっかり大人っぽいお兄さんになってしまったせいか、妹ルーシーの活躍が目立つ回となっている。
ルーシーはスコットにとって元妻の再婚相手との間にできた娘で、直接血のつながりはないのだが、とにかくスコットおじさんのことがルーシーは大好きで、前作でサンタクロースだって知ったこともあり、より一層関係が深くなってるのがわかって微笑ましい。
可愛いルーシーのハグって素敵な魔法があるんですね^_^

シリーズ最終章となった本作、改めてスコットにとっての天職がサンタクロースであることを知らしめただけではなく、スコットと遠く離れて住むアメリカの家族たちとの絆も強固になったことが分かり、ほっこり温かい気持ちにさせられました。
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