勝ったのは農民だ

清須会議の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

清須会議(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

過去鑑賞記録です。
今回、土曜日20:00からフジテレビで地上波放送されるので、これを機に、かなりうろ覚えですが、簡単に記録しておきます。


【三谷幸喜さんの脚本・監督作品に関して】

自分は、最近はあまり観なくなりましたが、以前はかなり好きで観ていました。
ただ、どちらかと言えば映画よりTVドラマの方を楽しんで観ていたと思います。🎬📺

『古畑任三郎』や、今作と同じ役所広司さん主演の『合言葉は勇気』も好きですし、時代劇に関しては大河ドラマの『新選組!』や『真田丸』も今作と共通する歴史的には敗者の立場を描いた物語として毎週楽しみに観ていました。

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【大泉洋さんはすごい】

先に好きなポイントを挙げます。

今作で羽柴秀吉の役に大泉洋さんをキャスティングしたのは大正解だと思います。💮
今でこそ大泉洋さんは人気を確立していますが、製作当時はそうはいってもこれだけの豪華キャストの中での主役を張るイメージではなかったと思います。

要は「世間的には過小評価だけど、実はものすごい人物だった」って「コミカルで愛嬌もあるけど、どうも油断ならない雰囲気」もあります。
それが羽柴秀吉のイメージに合ってました。

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【笑えるポイント】


①寺島進さん演じる黒田官兵衛が、実際にはものすごい天才軍師なのに、吹き矢みたいなしょうもない策を用いるくだり。

②妻夫木聡さん演じる織田信雄が無駄な全力疾走をするくだり。⛳️🏃‍♂️🏃‍♂️

③全力疾走で言うと、阿南健治さん演じる滝川一益がずっと走ってきたその顛末🏃‍♂️

ただ、すごい豪華キャストなのに、ちょっとキャストの無駄遣いな感じがしました。⤵️

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【歴史上、その後どうなるか分かっている】

今作が自分にハマらなかった1番の問題は、主人公の役所広司さん演じる柴田勝家にいまいち感情移入できなかった点です。
中盤からなんか変な方向にいっちゃった気がして彼が負けて「残念だ。悔しい。」とかいう気分にもなりませんでした。


柴田勝家を主人公に設定した以上、後味が悪い話なのは最初から予想していましたが、「自分の嫌いな後味の悪い映画」でした。


それに「教訓がある話」ならキャッチーさがあるんですけど、少なくとも自分にはそういう教訓的なものは読み取れなかったです。😅



それを考えると、今年公開された『アルキメデスの大戦』なんかは、観ている人の100人中100人が歴史上はどういう結末になるか分かって観ているはずなのに、自分はそれでもそれなりに感動しました。😢

だから今作も描きようによっては、もっとおかしく、或いはもっと感動的に描くことも出来たと思うんですけどね。🤔
自分の中では、三谷幸喜さんの作品の中では少し残念な1作です。🙇🏻‍♂️