ねび

清須会議のねびのレビュー・感想・評価

清須会議(2013年製作の映画)
3.8
織田家の跡目相続問題を現代企業の派閥争いのように描いてあり、楽しく観ることができました。笑えるのは、秀吉が最初に担いだ織田信雄が、予想の上を行くバカだったこと。用意周到な秀吉にしては、手痛い読み違い。ただ、秀吉の悪運の強いところは、たまたま通りかかった川原で三法師を見つけて名代にしたところですね。全盛期の秀吉は、天運も味方にするイメージがありますので、この展開は面白かった。
この映画みたいな現代風アレンジが評価されるなんて、日本の映画会も進んだなぁ~なんて1人で喜んでいます。
あくまで個人的意見ですが、90年にビートたけしさんが大石内蔵助を演じた時は、まだまだ周囲の目は冷たい感じでした。たけしさんが番宣インタビューで「大石内蔵助は会社の中間管理職みたいなもんでしょ。上から裁きは下っていて、仇討ちなんてやっても罪になるの解っているんだから、本人もやりたくなかかったんじゃないかな。でも、周りや下からの突き上げで、どうするんだどうするんだって、やけくそになってやっちゃたんでしょ」みたいな事を言ってた。
これを聞いて周りは、やや引いていました。番組の司会者は「たけしさん、やけくそなんて凄いこと言ってますねぇ~」とか言っていましたよ。
個人的には、面白い解釈しているなぁって思ったけど、当時はあまり評価されていなかったような覚えがあります。
今は、現代風解釈もそれなりに評価されているので、これからも新解釈の面白い映画がどんどん出来ると思いますね。
ねび

ねび