やすお

図書館戦争のやすおのレビュー・感想・評価

図書館戦争(2013年製作の映画)
2.5
こういう、SFやフィクションには起こってはいけない未来に警鐘を鳴らしたり、理想の未来を描いたりする意味でとても価値があると思う。まさに表現である。
きっと作者にとって、権利を守ることが戦争のように過激で、しかしそこまでする必要性があるもの見えているのだろう。


この作品は無関心な民衆に警鐘を鳴らした作品だと私は感じた。表現の自由が失われること、本が失われることが文明社会にとってどんなことなのか全く理解していない。

実際、早急に役に立たない歴史研究やリベラルアーツと呼ばれる学問はお金にならなず、研究を進めるどころか維持さえ難しいと聞く。歴史を学ぶことは今を知ることである。そして未来の羅針盤になりうるものである。

愛知トリエンナーレにおける問題もあった。

私たちが持っている権利とは一体どんな力があるのか。
失われると何が起こるのか。悪用すると何が起こるのか。
もっともっと真剣に考えるべきだと思う。
やすお

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