鍋レモン

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮の鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.7
⚪概要
18世紀のデンマーク王室を舞台とする、実話を基にしている。
英国王室からデンマークに嫁いだ王妃と精神を病んだ国王、そしてドイツ出身の侍医との三角関係を当時の政治改革などの史実と併せて描く。

⚪感想
「私も民衆の一人だ」

終始暗く重い映像と内容のしんどさ。しかも実話を元にしてるとは...。
大奥とか宮廷系のどろどろしてるのが好きなので面白かった。

国王のクリスチャンが神経質というか気難し過ぎて王妃であるカロリーネが侍医であるヨハンに恋するのも分かる。しかも侍医はあのマッツ・ミケルセンだし。ヨハンは知的で優しさがあって最強。でも、味をしめて欲張ったのがいけなかったかも。
王子と全力かけっこをしたり、なんかものを投げてるところとかが微笑ましいし可愛かった。
「北欧の至宝」。

国王のクリスチャンは最初はめちゃくちゃクズじゃんって思ってたんだけど、ちゃんと才能があってがあって、あの周りの環境が本当のクリスチャンを殺してたんだと分かるからなんとも切ない。しかも、クリスチャンはヨハネを大切に思ってるのが伝わってくるからなお物語が辛い。

王妃のカロリーネ役のアリシア・ヴィキャンデルが知的で美しい。出産シーンとか泣き叫ぶシーンがもう怖いぐらい凄い。
現世で徳を積んで、来世はアリシア・ヴィキャンデルに産まれたい。旦那さんがマイケル・ファスベンダーで映画では私が好きな俳優さんと共演してることが多くていつも羨ましい。しかもめちゃくちゃ綺麗で可愛いし、私生活も素敵。演技力も凄いし。

メインの3人には周囲にたくさん人がいるのにとにかく孤独で切なかった。
そしてその俳優さんたちの演技力に圧倒されて胸がとにかく痛い。ラストのほうはその人たちの泣いてるところと一緒に泣いてしまった。
ヨハンが父、カロリーネが母、クリスチャンが息子のようでなんとも。手を繋いでるシーンが好き。

ラストは残酷で少しの救いって感じ。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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