Gaku

建築学概論のGakuのレビュー・感想・評価

建築学概論(2012年製作の映画)
4.2
 事務所でも中堅の建築家として働くイ・スンミンに、ある日大学の同級生であったというヤン・ソヨンが訪ねてくる。卒業後に裕福な医師と結婚したというソヨンは、スンミンに昔に約束をした自分の家の設計を頼みたいという。
 そんな約束ももちろん、ソヨンのことさえも忘れていたスンミンは、済州島にある彼女の家の設計をしているうちに、彼女と一緒に履修をしていた「建築学概論」の授業と、彼女との初恋の記憶を思い出していく。だが実は彼は結婚を間近に控えていて。。。
 淡い、若い時の恋の思い出が詰まりつつも、大人たちの今が切実に語られる、胸が痛くなる映画。でも何度も観たくなる、大人のための初恋の映画。主演の四人(学生時の二人であるイ・ジェフンとスジ、十五年後の現在の二人であるオム・テウンとハン・ガイン)はもちろん、脇を固める俳優も小気味良い。例えばスンミンの学生時代の浪人生である友人ナプトゥク(チョ・ジョンソク)、「建築学概論」の教授(キム・ウィソン)と、それぞれが存在感のあるキャラクターを演じている。
 サイコーでした。この監督の映画は追っかけてみたい。
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