pepe

建築学概論のpepeのレビュー・感想・評価

建築学概論(2012年製作の映画)
3.8
15年前の初恋と再会した現在を行き来しながら、淡々と物語が進んでいきます。

衝撃的な過去!とか、
複雑すぎる人間関係とか、
恨みつらみ…
そういったスパイスが無いので
感情が激しく揺さぶられるようなことも無いのですが、
観終えた時に無性に誰かと作品について語りたくなりました。

『初恋』というと甘酸っぱい響きがするのに、
この物語はずっと苦いです。
でも、リアルな初恋ってわりと苦いですよね?笑

初恋の時の回想も現在も、
そして終わり方も妙にリアルで、
作品を観ているというよりも誰かの恋愛を覗き見しているみたいでした。

タイトルについては、何故このタイトルにしたのかずっと考えながら観ていましたが、
最後の最後にわかった気がします。
建築学概論の講義、真面目に聞いといた方が良いです!笑


どんな作品も二度目に観たときには一度目に気づかなかった発見があったりするものですが、
この作品は特にそれが多そう。
もしかしたら、観れば観るほど評価が上がっていくかも知れません。
pepe

pepe