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建築学概論のリスト係のレビュー・感想・評価

建築学概論(2012年製作の映画)
5.0
完璧な韓流王道青春追憶ラブロマンス。
映像が普通に綺麗。
女優が普通に綺麗。
こういう映画が観たいんだよ。
いい映画はみんなそうなんだけど全カット構図がよくて、額に入れて飾りたくなる。
失われゆく90年代のソウルと現在の済州島の何気ない風景。
監督は実際に建築家だそうで、作中に建てられていく済州島の家だけでなく、主人公の実家、大学、秘密の空き家、作戦会議をする坂道、ファーストキスのバス停東屋、半地下のアパートなど、昔ながらの人の息づく建築の美に対するこだわりを感じる。
ノート、Tシャツ、模型、CDといった小物たちが伏線に大活躍するのもお決まり。
腸詰スープ、辛いスープ、ワカメスープ、そしてホットミルクも愛情のメタファーとしてすごく温まる。
街、家、人、物、一つ一つに対する愛情と美意識が溢れ出す名画だ。
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