6年間育てて来た息子は、病院で取り違えられた他人の子だった。
実の子か育ての子か、血の繋がりか愛した時間か?
迫られる無情な選択。
血のつながりとは、家族とはいったい何なのか?
自分のことに置き換えて考えると心が苦しいし、考えたくもない。
2013年に行なわれた第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスがリメイク権を獲得。
福山雅治からのラブコールを受けた是枝裕和監督が、子どもを持つ親の複雑な心情を巧みに引き出す。〝2組の夫婦=4人の親〟が出した答えとその後を予感させるラストには深い余韻が残る。