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そして父になるのopokoのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
3.5
2023/12/09視聴、飛行機内

飛行機内で鑑賞。
以前から観たいなと思っていて、涙活の一環として鑑賞。
以前、機内で「おくりびと」を観て、人前で泣く事件があったので、涙活大丈夫かと思ったのですが、、、結果的にハードル上げすぎた案件でした。
あと、是枝監督作品が私には合わない気がしてきた。
題名の「そして父になる」は、まさにそうだなと感じた。

勝手な想像で、子供の取り違えで家族が向き合っていく中で、感情があふれてくると思っていたのですが・・
是枝監督の作品は、私の印象は、日常を淡々と描いていくと思う。淡々と描いていくことで、感情の激しい起伏がないと思う。
私としては感情の起伏によって涙活したいんだけど。。。

それぞれの家族があって、親子の関係にフォーカスをあてていく。新生児の時に子供が入れ替わったことで、本当の子供と育ててきた子供それぞれの親子関係、本当の子供と向き合い、ある意味本当の子供と向き合うことで、父親としての自覚、意識が芽生え、本当の子供に否定されることで、子供との向かい方、育ててきた子供に対しての愛情も再確認する。
子供の入れ替わったことに関わった看護師にも家族があり、義理の子供と向き合っていたり、
福山雅治演じる主人公リョウタも母親は子供の頃に生き別れ、義理の母親に育てられていたり、キャストはみなそれぞれの家族がある。

子供が入れ替わった家庭は、真逆の家庭環境で、一般的な目で見た家庭の印象と、子供の目線での家庭の印象は全く違うんだろうな。

他のレビューでも書いていますが、リリーフランキーっていいよね。
本当にこんなおやじいそうだし、「子供と一緒の時間をたくさん持つことが重要」とか子供目線で遊んだり、沁みるわ。

リリーフランキーの奥さん役の真木よう子も、ちょっと擦れた感じがいい。この役は尾野真千子が演じても良かった気もする。

そして、尾野真千子演じるみどりが、リョウタに言われた言葉を一生忘れないと言うが、一生忘れないなんて言われて、その後普通に夫婦としてやっていけるんだろうかとドキドキしてしまった。
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