mireiito

そして父になるのmireiitoのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
-
そして父になる
是枝裕和監督
2013年
第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞受賞及びエキュメニカル賞特別表彰作品


福山雅治演じる父親は、はじめは簡単なことだと考えていた。
突然舞い込んだ災難、子供取り違えの事実でも、再構築することは難しくないと考えていた。
こなしてきた仕事の数々。
難しいプロジェクトを成功してきた父親には地震があった。
それと同じだと考えていた。理論で考え、答えを出すこと。
血の繋がりがあるのだから、問題ないと。
そう割り切っていた。
しかし、
6年間一緒に過ごした息子がいなくなると、寂しかった。
離れて気づいた自分が駄目親だということを思い知った。
仕事ばかりだったけれど、奥さんがいること、息子がいること。
仕事ばかりだった父親だった。
そうだ、自分あのこの父親なんだと。父親をはじめようと息子を抱きしめた。

じわじわと温かいお話でした。
1人の男の人が本当の父親へと成長していく。
是枝監督の作品はわたしにもとてもわかりやすく、なにか質の違う感動を味わったようでした。
それは都会の風景と田舎の風景の対比、二つの家庭の対比がそうさせたのだとも考えられました。田舎の風景というのが群馬県前橋市でわたしの地元なので親近感があったのかもしれませんが、この映画はわたしにとても強く印象に残っています。
mireiito

mireiito