ポレポレ

そして父になるのポレポレのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.7
NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

新生児取り違えを扱った奥野修司のノンフィクションを参考にした作品。息子との関係を血縁か、家族として過ごした時間かで揺れる父親を福山雅治が好演。
エリート意識が強く血縁にこだわる野々宮良多(福山)と、やや意地汚いが“家族としての時間”を重視する斎木雄大(リリー・フランキー)という、性格も職種も正反対な2人の父親。対して野々宮みどり(尾野真千子)と斎木ゆかり(真木よう子)は、どちらも子への無償の愛に溢れた母親。子どもとの関係性に悩み苦しむ父親像は普遍的な題材だが、父親が出産育児に携わらない/携わり難い環境や価値観から生じる悩み苦しみはとても日本的に映った。
ポレポレ

ポレポレ