かなさす

そして父になるのかなさすのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.2
びっくりした。
とても面白かった。
設定が完璧だった。
6歳という微妙に物心がついている年頃。
格差のある家庭。
それぞれがストーリーを引き立てていた。

邦画は雰囲気を見せるための風景オンリーみたいなシーンが多い。
この映画でもそんなシーンがあったけど、意図が読めるものだったので見てられた。
寧ろ上手く使っていた。
ハリウッドでは作れない映画だと思う笑

それぞれの役者さんの台詞回しが絶妙だった。
子供との会話って、確かにこれだっ!て感じた。
演技はさすがにちょっと棒だったけども。

とても自然な雰囲気で、日本独特のコミュニケーションの文化が滲み出てた。
世界で勝負できる日本の映画ってこういうことじゃないのかな?
静かに泣いたり。
ただ手を添えるだけだったり。
気づかれにくいところかもしれないけど、評価されるべきところだ。

感動のシーンを盛り上げすぎないってのはやっぱり邦画独特じゃないかなぁ…。

これをスピルバーグはどうリメイクするのか。
十中八九、アメリカンナイズされてるんだろうな。
写真を見るシーンでは壮大な音楽使って。
やたらとハグの回数が多くて。
やだな。
かなさす

かなさす